
年末、仕事の合間に(といっても勤務上は休日なのだけど)品川・青物横丁を散歩していたら、久しぶりに『オバチャン』に会った。オバチャンとは知り合ってから、もう7年くらいになるか。知り合った頃は、オバチャンは二匹の猫を飼っていて、よく僕のモデルになってもらっていた(オバチャンではない、猫の方だ)。2年くらい前に相次いで二匹ともあの世に行ってしまい、最近では専ら野良猫に餌をあげている。
オバチャンは僕の顔を見ると、「久しぶりだねぇ、まぁゆっくりしておいきよ」と言って、路上に置かれたベンチ(いつから置かれてたんだ!)に座っていて、その隣の席をぽんぽんと叩いた。さすがに老いてるとはいえ、人妻なので(笑)、僕は一つ間を開けてベンチに座った。座るとそこは何とも良い感じの陽の光があたっているではないか。正に『極楽極楽〜』である。
「最近、この辺りの野良猫減ってるね」とか「ここにベンチが設置されたわけは?」とか、話しているとどんどん時間が過ぎていく。「あぁ〜、根が生えちゃうね」なんて言いながら、オバチャンは席を一つ左側に移動した。「ほら、日が陰っちゃったからね。あなたもずれなよ」だって。
気持ちの良い場所を知っているのは、猫だけではなさそうである。